再発させないために出来ることはあります。
若い人が最初にする大きな病気としても知られ、イケメン病と呼ばれたりもする”肺気胸”ですが、いったいどのような病気なのでしょうか。どういった人がなりやすくどのような症状があるのか、どのような治療法があるのか、自宅療法や自力で治すことは可能なのか。再発の予防に効果的だと思われる方法を試した実際の経験談と体験談、お医者さんの話など、様々な角度からまとめてみました。肺気胸になってしまっても落ち込まず、対策を立てて早く健康で楽しい毎日を取り戻しましょう。このサイトにたどり着いたあなたは、もう悩まなくて済むかもしれません!再発を恐れるのではなく自分でできる対策を一緒に行っていきましょう。
まとめには、筆者の立ち直った経験・体験談もまとめてあるので是非参考にしてみてください。
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【目次】
【肺に穴が…】肺気胸ってどんな病気?気になる症状は?
まず初めに、肺気胸とはどのような病気なのかを簡単に解説したいと思います。
気胸とは、様々な要因により肺に穴が開いてしまい、呼吸をするたびに少しずつ胸腔の中に空気が溜まり、肺が委縮した状態の事を言います。漏れ出た空気が肺を圧迫することで、咳、胸の痛みに加え、息苦しさや呼吸困難、胸を強く押されるような痛み、肩甲骨の辺りが痛むなどの症状が出ます。重度の気胸では、大量の空気漏れから心臓も圧迫してしまいショック状態を引き起こすことや、左右両方の肺が同時に発症したりと、緊急の治療や手術を必要とする場合もあります。
10代~30代の長身・痩せ型の男性に多く見られ、芸能人では、嵐の相葉雅紀さんや、俳優の佐藤健さん、BUMP OF CHICKENの藤原基央(Vo.Gt)さん、お笑い芸人のナインティナイン矢部浩之さんも過去に肺気胸になっています。
また、再発率が非常に高い病気としても知られている肺気胸は、保存的に治療した症例の再発率が約50%と言われているのに対し、手術治療後の再発率は2~5%とされています。再発は気温の低い冬や、梅雨の時期に多いと言われています。
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【手術】気胸の治療方法には種類がある
気胸の主な治療法は3つあります。気胸の重症度を見分ける方法の一つに、エックス線検査の写真を見て肺がどの位置まで委縮してしまっているか(虚脱の程度)で見分ける方法があります。そして、患者の気胸の重症度に合わせた治療方法が選ばれます。
◆【安静】 再発率約50%
軽度の気胸の場合の治療法です。これは、肺に空いた穴が自然に癒着し漏れた空気が血液に溶けて吸収するまで安静にする治療法です。入院はせず、定期的に外来で胸部のエックス線検査を行い、肺がどのくらい膨らんでいるかを診てもらいます。検査の結果、回復に向かっていれば引き続き自宅療法となりますが、変化がない場合は他の治療法に切り替えることもあります。
◆【胸腔ドレナージ】 再発率約50%
中等症から重症の場合は、肺から漏れた空気を体外に出すために「ドレーン」という管を体内に入れ、体の外に空気を排出する処置を行います。これを「胸腔ドレナージ」といい、入院しながら治療を受けます。
胸腔ドレナージでは脇腹のあたりに局所麻酔を行い、3㎝ほどの切開をし、片方の管を体内に入れ、もう一方の管をドレーンバッグと呼ばれる水の入った箱に入れます。これで、溜まっている空気や肺から漏れ出た空気を体外に排出することが出来ます。肺の穴が塞がり自然に膨らみ、空気漏れが無くなったら管を抜きます。
胸腔ドレナージについては肺気胸の経験談・気胸を乗り越えた方法に詳しくまとめていますので、そちらをご覧ください。
◆【手術】 再発率約2%~5%
上記2つの処置をしても穴がふさがらない場合や再発を繰り返すとき、左右の肺が同時に発症しているときなどには手術が必要となります。手術には、胸に穴を開けて行う胸腔鏡手術と、胸を開く開胸手術があります。最近では、胸腔内に小型カメラと手術器具を挿入して手術を行う「胸腔鏡手術」が多く用いられています。胸に3カ所の切開を行い、ここから胸腔鏡と手術に使う道具を挿入し手術を行います。胸腔鏡手術は開胸手術に比べて傷が小さく、手術後の痛みが比較的少ないことが特徴です。しかし、開胸手術に比べ、再発率が多少高いというデータがあります。胸腔鏡手術を行っても再発を繰り返す場合は開胸手術を行う場合もあります。
【肺を潤す】気胸を繰り返さないためにすべきこと
◆ストレスを溜めない!
気胸を再発させないために重要なことはストレスを溜めない事です。自然気胸になってしまう原因はまだハッキリとしていませんが、ストレスも大きな原因の1つだとだと考えられています。ストレスを感じることで自律神経が乱れ、呼吸が浅くなったり姿勢が悪くなってしまいます。ストレスを感じることで、結果として肺気胸の原因になることがあります。
ストレスを感じることで、結果として肺気胸の原因になることがあります。呼吸が浅くなると肺の動きが活発になります。息を深く吸うゆっくりとした呼吸なら肺を大きく動かすことが出来ますが、呼吸の浅い早い呼吸では肺が膨らみ切る前に息を吐いてしまうなど、肺の力を最大限に発揮できません。深呼吸のように深く息を吸い、ゆっくり息を吐く方が自律神経も整えてくれ、肺にもいい呼吸法と言えます。ストレスはどこに行っても何をしてもあるものですが、ストレス発散を上手に行いながらゆっくりとした落ち着いた呼吸を心がけて下さい。
◆食生活・生活習慣を見直す!
生活習慣の乱れは、気胸に大きく関係あるとお医者様はおっしゃいました。睡眠不足や不摂生が続くとその分体の免疫力は弱ります。夜更かしや徹夜での作業はできるだけ避け、体調を優先した生活リズムにしましょう。若いうちは無理が利くと言いますが、肺気胸になったことのある人や、痩せ型高身長の方は無理をせずしっかりとした休養を取ることをオススメします。
時間がないからファストフードをよく食べるという方も、栄養バランスの良い食事を積極的に摂り、良質な油を摂取しましょう。
◆肺を潤す食材を食べる!
空気が乾燥する時期は、呼吸によって乾いた空気が肺に届くことで体に不調をきたすと言われています。肺が乾燥すると柔軟性が無くなり衝撃に弱くなります。しかし、食事によって肺を潤して柔らかくすることで、柔軟性のある穴の開きにくい肺を作りだし、再発のリスクを自宅でも下げることが出来ます。
私たちがスーパーやコンビニで目にする商品の中にも、肺を潤すとされている食材がたくさんあります。
肺を潤す食材は、白色のものが多いです。アーモンド、山芋、白きくらげ、ゆり根、レンコン、豆腐、ヨーグルト、牛乳、豆乳など、その他にもたくさんあります。少しでも再発の可能性を下げるためにも、毎日の摂取で肺を潤しましょう。
薬で治すことや予防が出来ない病気は、日々の食事で少しでも確率を下げることが大切なので毎日続けて摂取しましょう。
私は実際に毎日摂取をし続けているおかげか、2回目以降は再発することなく普通の生活を送れています。
特にオススメなのが、おやつとして食べられるアーモンド、れんこんです。豆乳が苦手な方はおからクッキーをオススメします。そして、肺を潤す効果だけでなく潤いに必要な水分を出す役割をする”白きくらげ”もオススメです。コリコリとした触感で食べやすく、コラーゲンも多く含んでいます。食材として料理に取り入れたり、毎日決まった分量を摂り続けることは簡単なことではありません。
しかし、簡単で手軽に毎日摂取することの出来るアーモンドやレンコンチップスなら続けられると思います。おやつを食べる代わりにこれらのお菓子を食べていただくだけでも効果があります。ここで紹介したそれぞれの食品の、人気で安く口コミの多い商品ページを下にまとめましたのでぜひ買って試してみてください。
ハッキリとした原因がわからない肺気胸を予防するには、毎日必ず行う食事で肺を潤し柔軟な肺にすることが再発を防ぐ一番の方法です。今回紹介した食材を中心に、毎日ひとつは白い食材を摂取していってほしいです。
※安くて手軽に摂取でき、肺を潤す効果のある商品を下にまとめましたのでぜひ試してみてください!!
毎日続けて摂取することが再発予防には重要です。
【治っても気は抜けない?】やってはいけないこと
◆夜更かし
治療後に、もう治ったから大丈夫だと夜更かしを続けると、睡眠不足により自律神経を乱してしまい再発の原因になってしまいます。若いから大丈夫、無理が利くからと夜遅くまで遊んでいたり、毎日徹夜で作業をしていると、何かのきっかけで突然気胸を再発することがあります。正しい休養や、生活リズムの改善は治療が終わり元の生活に戻った後でもずっと続けていかなければなりません。睡眠不足や体が休みたいと言っているのに休ませてあげないことは大きなストレスです。
気胸が治ったからと言って油断していては再発してしまいます。また前のような苦しい思いをしないためにも体をしっかり休ませてあげることが必要でしょう。
◆大きな声を出す・重いものを持ち上げる
回復してすぐや治療をした後すぐに大きな声で歌ったり重たいものを持ち上げたりすると、肺に負担がかかり再発の可能性が高まるとお医者さんは言われます。ビックリして突然大きな声を出したり、力んで重たいものを持ち上げようとしたりする時の息を瞬間的に吐く行為は、突然肺を動かすことになるので肺への負荷が大きいです。息をゆっくりと吸って、ゆっくり吐き出す呼吸が肺を健康に保つ呼吸法です。
大きな声を出す気はなくてもビックリして出してしまうことや、ついついテンションが上がって大声で歌ってしまったり、お仕事で重たい荷物を運ばなければならない時もあると思います。その時は、なるべくゆっくりと肺に負担のかからないように注意し、後で気づいて不安になった時には深呼吸をして肺に変化がないかを確認するようにしましょう。
【まとめ】筆者が立ち直った経験談
「気胸が人生で初めての大きな病気だ」と言われる方も多い、若い方に多い病気です。初めての大きな病気で、病院で病名を告げられた時には大きなショックを感じられた事と思います。また、どうしてよりによって自分がこんな病気になってしまったんだと、悔しい気持ちや、もしずっと治らなかったらどうしようと不安になるか方も多いと思います。手術ってどんな事をするのかな、再発を防ぐ方法は無いのかな、と知らないことや分からない事だらけだと思います。
このページを見てくださっている方は、気胸ってどんな病気なのか知りたくて見てくださっている方もいれば、ご自身または家族や友人や恋人が肺気胸になってしまい、何か自分で出来ることはないかと調べて見てくださっている方もいると思います。そんな方にお伝えしたい事があります。
気胸は再発率が高く、完治というものがありません。病名を聞いて驚いたり、ドレーンを付けて自由に動くことが出来ないことがとても大きな事のように感じると思います。しかし、若い方は医療の技術のおかげで体に大きな負荷をかけなくとも治療をすることが出来ます。そして治療が終われば元の楽しい生活に戻ることが出来ます。最初は本当にショックだと思います。他の健康な人を羨ん市区思うこともあると思います。ですが、栄養をしっかり摂り、肺を潤し、正しい呼吸法を身につけ、出来るだけ早く元の生活に戻れるように頑張りましょう。
”完治“というものが無い肺気胸を攻略するカギは、気胸に怯えていつも不安で神経質になってしまうより、毎日の食事や軽い運動を意識して健康的に過ごす事で体にも心にもストレスを与えずに生きるということです。肺を潤すことを続けて、肺を柔らかく保ちましょう。
気胸を甘く見るのではなく、自分に出来る事をすべて行い、その中で今回紹介した方法や気を付けなければならない事を覚えておいて、さらに気胸の再発とは縁の遠い生活をしていきましょう。
このサイトを見て、気胸の事を少しでも理解していただけたら幸いです。もう2度と再発させないために毎日健康的に過ごしましょう。この記事のライターのさらに詳しい肺気胸の経験談は以下の記事でご覧いただけます。
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