
【絶対】ドラムの音はチューニングで決まる!
「ドラムは叩けば音が出る」。確かにその通りですが、本当に良い音を出すにはチューニングが不可欠です。 チューニングを制する者がドラムを制すると言っても過言ではありません。 どれだけ高価なドラムセットを使っていても、チューニングが甘ければそのポテンシャルは発揮されません。
【なぜなら】チューニングは「音質」と「表現力」に直結する
ドラムはメロディーを奏でる楽器ではありませんが、音の高さ、響き、余韻といった要素が音楽の印象に大きな影響を与えます。 チューニングが整っていれば、バンド全体のサウンドがまとまりやすくなり、プレイもより表現豊かになります。
特にライブやレコーディングでは、「音質の良し悪し」が聴衆の印象を大きく左右します。 自分が心地よく叩ける音を作ることは、ドラマーとしての個性を表現する第一歩です。
場面別・チューニングの違いとコツ
以下に、実際のチューニング例を紹介します。
- スネアドラム:バンドの中で抜ける音が必要。打面は高め、裏面はさらに高めにチューニングし、シャープでアタック感のある音を目指す。
- タムタム:小さいタムほど高く、大きいタムほど低くチューニング。メロディのような上下感を演出できる。
- バスドラム:低く太い音を出すため、打面を緩めに。中にブランケットを入れてミュートすることで、余計な響きを抑える。
また、ジャンルによってもチューニングの考え方は変わります。ロックではアタックと迫力重視、ジャズでは音の余韻と柔らかさが重要になります。
【チューニングは関係ない派】「叩きやすければいい」という意見もある
一部のドラマーからは「チューニングに時間をかけるくらいなら練習したい」という声もあります。 確かに、練習用のドラムセットではそこまで神経質になる必要はないかもしれません。 しかし「叩きやすいセッティング」が演奏のしやすさに繋がるのも事実です。
しかし、自分以外の誰かと音を合わせる場面、たとえばバンドのリハーサル、ライブ、本番のレコーディングなどでは、チューニングが「他人にとっての聴きやすさ」「音楽としての完成度」に直結します。
つまり、チューニングは自己満足のためだけでなく、共演者や聴衆への配慮でもあるのです。
【まとめ】チューニングはドラマーの責任であり、可能性を引き出す鍵
ドラマーが音に責任を持つとは、自分の出す音に対して意識的であることです。 そしてその第一歩が「チューニングを知り、自分の理想の音を作ること」です。
何も難しいことではありません。まずはドラムキーを持って、1つのドラムのヘッドを均等に締めることから始めてみましょう。 チューニングの奥深さに触れれば触れるほど、あなたの音は、プレイは、確実に変わっていきます。
「叩く前に、整える」――それが、良いドラマーへの第一歩です。